渡辺隆 キャスティング編

shanti

2019年03月12日 20:05

名古屋市内で行われたキャスティング・スクールに参加した時の事である。


当時私が使っていたのはスミスのマリエット

セージやオービスと言った一級品ではないものの
決して安物という程でもない。

フライ・ロッドとしてはファースト・テーパー気味のいわゆるイワナ竿
短い距離を撃ち返すことの多い日本の渓流に置いてはある意味実践的なロッド


なのでタイトなループを描いて長い距離を出すことは出来ないと思っていた。


ちょっと貸してごらん

ロッドを手に取って数回のフォルス・キャストしてふむふむ


するとラインは生命を与えられたかのように伸び
まるで映画『リバー・ランズ・スルー・イット』の様に美しい弧を描いた。

本当に編集無しで映画の様な場面を再現できる人が居るのだ!
しばし見とれて固まっている私に一言

プロだったらどんな道具でも使えないとね!

確かにセージやオービスはいいロッドだけど僕は紐付きじゃないから・・・

リアル弘法筆を選ばず!
初めてプロに出会ったと思えた瞬間であった。



トーナメントの賞金だけ食えているプロがどれだけ居るのか知らないけど
メディア露出の多い釣り人のほとんどがメーカーさんの請負営業マン

中には私は○○のサポートを受けているので・・・
何て正直な方も稀に見かけますが極々少数
知ってる限りでは佐藤統洋さんくらいかな?

大手メディアを通して流れる情報のほとんどが
基本紐付きなのでその分は差し引いて見なければいけない。




一部の本流釣りや北海道などを除けば長い距離を必要とする場面は皆無
結局近距離の精度が優先されるので
実釣優先でキャスティングに関しては下手なまま

メンディングとかライン・コントロールでドラグを回避するより
ロング・ティペットでオーバー・ターン気味に落としてドラグ・フリーの時間を稼ぐとか
小手先の裏技でごまかして釣るセコい釣り人になってしまいました。




※申し訳ありませんがフライ用語に関しては興味のある方はググって下さい。



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